よくある質問をまとめてみました。

歯並びが悪いと、どんな困ったことがありますか?

歯並びが悪いと、どうしても歯がしっかり磨けません。
そうなると、虫歯になりやすいだけではなく、歯ぐきの病気(歯周病)などになりやすくなります。
また、あごの関節の障害になることもあります。

もう少し詳しく説明させていただくと、咬み合わせが悪い状態を「不正咬合(ふせいこうごう)」と言い、病気ではないのですが、「不健康」な状態にあることを意味します。
噛み合わせが悪いために咀嚼(そしゃく)がうまくできず、胃など内臓への負担も考えられます。

子どもの矯正治療は何歳ごろに始めたらいいですか?

「矯正するなら診断は早い方が良い」と言われており、まずは、お子様の歯並びに気になられた時点での診察をお勧め致します。
受け口などは、乳歯列の時期から治療を開始した方が良い場合もありますし、矯正装置が装着できるようになるまでは、経過観察や取り外しのできる装置の治療で対応しております。
また、永久歯への生え変わりが始まる頃には、顎(あご)を広げたり、歯の位置のバランスを整えたり、予防矯正を行います。

歯並びを治すために、「歯を抜く」と聞いたのですが・・・? 

必ず歯を抜くという訳ではありません。
まず、精密検査をしてみてからの判断になります。
基本的に「歯並び悪い」ということは、「顎(アゴ)と歯の大きさのバランス」がとれていないと考えられます。
当クリニックでは、なるべく歯を抜かない方向で治療しますが、検査結果によっては、歯を抜かざるをえない(歯を抜かないときれいに並ばない)場合もございます。

因みに、お子さんが小さいうちに治療を開始することにより、歯を抜く可能性をかなり減らすことができます。

治療中に、普段の生活で制限されることはありますか?

効果的な治療を行うため、固定式の取り外しの出来ない装置(ブラケット装置)を良く使います。
固定式装置に負荷がかからないように、以下の点にご注意下さい。
※特殊な接着剤を使い、日常生活にほとんど支障がありませんが、ある程度の負荷がかかると外れてしまいます。  
<食事>
・ガムやキャラメルといった粘着性のあるお菓子、特に硬いおせんべいなどは控えてください。
<スポーツ・部活>
・激しいスポーツ(特に格闘技系)のように歯に負荷がかかるスポーツ、吹奏楽等をされる方はご注意下さい。
<装置の変色>
・治療に特に問題がある訳ではありませんが・・・、
  装置の一部(ゴムやシリコン)を変色させてしまう食べ物があります。
  ※変色を気にされる方は控えた方が良いでしょう。
  例: カレー、コーヒー、ケチャップ

矯正装置をつけて、虫歯になったりしませんか

固定式の装置をつけると、やはり歯磨きは難しくなります。
ですから、磨き方をしっかり指導し、きちんと歯磨きできるようになっていただきます。
(治療中に虫歯になってしまっては悲しいですからね!)
できれば、矯正治療をきっかけに、ていねいな歯磨きの習慣がついてくれるとうれしいです。

矯正治療は医療費控除の対象にならない?

「国税庁のタックスアンサー No.1128】に詳しく記載されています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm

内容を簡単に説明すると、「子どもさんが、歯の矯正をしないと発育に問題がある場合」に医療費控除の対象になります。
大人の場合はほとんど対象になりませんが、「歯の矯正をしないと健康に問題がある場合」は認められることがあります。
つまり、予防と美容に関する矯正歯科治療は医療費控除が認めれないとされています。

矯正の治療期間について

治療期間は、歯並びの状態や年齢、治療方法などによって大きく変わってしまいます。
矯正治療は、なるべく負担がかからないように弱い力でゆっくり歯やあごを動かします。
そのため、短くて6ヶ月、普通のケースで1年半~3年、特に抜歯が必要な難しいケースでは、数年を要することもあります。

※ かかった期間の分布は、下図のようになります)

矯正の治療費について

1.部分矯正や、成長のみをコントロールする矯正であれば
15~25万円くらいです。

2.通常の「初診・診断~装置装着~治療後の保定」までのトータルの費用
■大人の場合: 40万から80万円くらいかかる場合が多いです。
(かかった費用の分布は、下図のようになります)
■お子さんの場合: 20~40万円くらいかかる場合が多いです。

矯正は高い治療費をお支払いいただくことになりますので、良質な矯正治療を行えるように最善の努力をしております。

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